名取熊野三社は、仙台湾を熊野灘、名取川を熊野川、高舘丘陵を熊野連山に見立て、熊野本宮社・速玉大社・那智大社の三社をそれぞれ別に勧請しています。このように、紀伊熊野三山と地理的・方角的に同じく勧請しているのは全国でもここだけです。
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八咫烏(やたがらす)は、神武天皇を大和の橿原まで先導した神の使者で、より良い方向に導く、導きの神様です。「八咫(やた)」とは大きく広いという意味で、八咫烏は(やたがらす)は太陽の化身といわれ、三本の足があります。これはそれぞれ、天・地・人を表しています。日本サッカー協会のシンボルマークとしても有名です。
名取の地に熊野三社を勧請したのは“名取老女”と言われ、次のような伝説が残っています。
昔、名取には、毎年紀州熊野に参詣する巫女がいました。しかし年老いて参拝できなくなり、付近に小さな熊野三社を建てお参りしていました。ある日、一人の山伏が老女を訪ねてきました。山伏は、「自分は奥州巡遊を志し、旅の安全祈願のため紀州熊野権現へ参拝して一夜のお篭をしたところ、「名取の老女を訪ねよ」というお告げがあり、目覚めると枕もとには、『みちとおし としもいつしかおいにけり おもいおこせよ われもわすれじ』と虫食いで記された一枚の梛(なぎ)の葉があったため持参した。」と話して、老女にその梛の葉を渡しました。 名取の老女はたいへん感激し、自分が建てて毎日お参りしていた小社に山伏を案内しました。このことから老女の信心深い徳が広がり、保安年間(1120年代)現在の地に熊野三社が勧請されました。
名取熊野三社の御朱印は、それぞれ違います。ぜひ三社を巡って集めてください。
- 熊野本宮社御朱印
- 熊野神社御朱印
- 熊野那智神社御朱印
願い事を叶える熊野三社のお守り
- 八咫烏(やたがらす)鈴
- 熊野の神の使い八咫烏が良い方向へと導く、開運、勝守
- 梛(なぎ)の葉守
- ご神木の梛の葉は横に切れないことから縁結び、また災難をなぎ倒すという意味から厄除け、旅の安全のお守り
- えんむすび守
- 2つが対になったお守り。1つは自身で持ち他方は神棚などに供えし、良縁成就の後に神社に納めてください
※熊野那智神社より(三社にはほかにもさまざまなお守りがあります)